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2021年2月11日 (木)

外構工事や庭づくりにおける土砂の掘削と残土処分のコト

住宅における外構工事にて、ほぼ毎回行っている作業があります。

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それは主に車庫となるスペースの掘削と、その掘削した土砂の搬出… つまり残土処分です。

作業としては、↑の写真のように車庫スペースの土間コンクリートなどで仕上がる部分の仕上げる高さから、その断面構造分(土間コンクリートの厚さ10cm+砕石の厚さ5cmを合わせた15cmのこと)を差し引いた深さまで、重機などで削り取って(鋤き取るとも言います。)、その土を同一現場内で流用しきれない余分なものを、ダンプトラックに積み込んで、残土処分場などに運搬して処理するというようなことを行います。

 

 

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その掘削する土砂の量は、施工する面積や掘削する深さによって、それぞれに現場にて異なってきますが、面積が広いほど… 掘削する深さがあるほど… 当然ながら施工コストが上がってくることになります。

細かいことを言うと、施工現場から残土の搬出先までの運搬距離によっても、それぞれの現場で工事原価は変わることになります。

ちなみに残土処分場でかかる処分費もドコも同じ価格って訳ではありませんので、それぞれの現場で掘削する土量が同じだとしても、実際にかかる工事原価は現場毎に異なる場合がほとんどです。

もっと細かいことを言うと、掘削する重機と土砂を積み込むダンプトラックの位置関係ですが、如何に重機を最小角度での旋回でダンプに土砂を積む込むかというコトも工事原価を抑える要素です。

180°旋回して積む込むか… 90°… いや45°の旋回にするか… こんな感じで積む込む回数が多く、そして長くかかればかかるほど、この要素(積み込み時の角度)は需要となります。

 

会社員時代は土木の現場で施工管理の仕事をしていたこともあったのですが、ダムや大型造成地などでは現場で使用する重機もバカでかく、それに伴い機械損料や燃料費、その他の経費も大きかったので、特にこのような重機のサイクルタイムの算出や計画は必要不可欠で、計算によってその仕事量を導き出したりしていました。

当時に比べると現在使用している重機の大きさはとても小さなモノですが、それでも同じ建設機械としてのサイクルタイムを考えるのは大事なコトだと思っています。

 

 

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チト話が逸れましたが… 残土を運んで処理する場所… つまり残土処分場は前に比べるとかなり少なくなりました。

佐賀市内では4~5ヵ所ありますが、現場の場所によって使い分けています。それプラス私が前から付き合いのあるいくつかの土木屋さんの土場も利用させてもらっていますので(もちろん残土処分代は支払っています。)、とにかく残土の運搬距離を短くして、如何に短い時間で回数を多く運ぶかを考えています。

時には近くで工事をしている造成地などの現場に相談することもありますので、運搬距離が1km未満なんてコトもあったりします。

また下水道工事をしているところはだいたい近くに土地を借りて、現場事務所と資材置き場や土場を設営している場合が多いので、意外とこういったところは相談し易かったりします。

前に土地を借りて土場を持つことも考えましたが、交流のあるいくつかの同業者さんに聞いたら… 「残土が溜まる一方で、結局は溜まり過ぎて残土処分場に運ぶ羽目になるし、土場にも重機が必要になるので、土場所有によるコストカットはあまり期待できない!」という話だったのでやめときました。知り合いの土木屋さんがいるのも大きいですかね~

 

っと、まぁ そんな感じの外構工事や庭づくりにおける土砂の掘削と残土処分の話でした。

全体の工事の中で言いますと、割りと地味な作業ではありますが、その内側はあまり表に出ることはないけど、実は壮大なストーリーがあったりとか… 土木畑出身の私としては結構オモロイです!

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