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2017年10月27日 (金)

透水性高強度ポーラスコンクリート「DRY TECK ~ ドライテック」

多久市にある生コン屋さん「中央生コンクリート」さんより

主に外構業者へ向けた「透水性コンクリート」の施工体験会の

案内がウチにも届いていましたので、早速今日行って来ました!

 

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透水性高強度ポーラスコンクリート DRY TECH ~ ドライテック

【外構舗装仕上げ材 ~ 透水性〔無機〕環境配慮型舗装材】

過去にも 透水性のポーラス(多孔質)コンクリートの話は

聞いたことがありますが、それとはまた違うタイプのようです。

 

 

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通常の生コンクリート打設は 真夏であれば昼過ぎから

開始しても 夕方… もしくはその前には仕上がりますが

それを… 「夕方から打てる土間コン?!」 って?

他にも… 打設後すぐに仕上げ、施工は土間コンよりも楽

30分で全部終わり(住宅外構の場合)、クレームにならない

メッシュ筋(ワイヤーメッシュ)の配筋不要

水勾配を考えなくてもOK etc...

これまでの一般的な土間コンクリート打設の感覚からすると

気になる要素が 結構ありましたので、こりゃあ 聞くより

実際に見た方が早いってコトでの今回の参加となりました。

まずは室内で 30分ほど「ドライテック」の詳しい説明を聞き

その後に 屋外での施工体験会となりました。

 

 

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2.5m×5.0mというサイズの型枠内への施工となります。

基材の運搬は 通常の生コンクリートミキサー車で行います。

ココで気付いたのは生コンクリートだと この高さから落とすと

かなりの水はねがあり、アチラこちらに泥はねしたようなものが

付着して後の掃除が大変になるので、養生ビニールなどでの

保護が必要になりますが、その水はねがほとんどない… です。

 

 

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基材を入れ込み、スコップでやや粗く広げた後は

こうしてトンボやレーキなどで敷き均します。

コテは一切使われていません。

 

 

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角部などの型枠際は工具を使って転圧して仕上げ完了!?

 

 

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そして最後の仕上げは… ハケではなく プレート転圧ッ!

機械転圧後も トンボを使っての不陸整正が可能です。

それでも最終的な仕上がりに多少の不陸を感じましたが

透水性があるので、問題ないってコトみたいですが

やっぱり気になりますが、ココは技量でカバーできそうな感じ

 

 

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そんな感じで作業は 本当に「アッ」という間に進んでいきます。

この固化していない段階で本当はやったらいけないそうですが

実際に表面に水を流して、その透水性を見せてもらいました。

全く溜まることなく飲み込まれ… 透水性はホンモノです。

 

 

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作業開始から 10分チョイほどで打設と仕上げは完了!

12.5㎡での施工が 10分かぁー そりゃ 早いっスねー

通常の生コンクリート打設で、そんなに早くはムリです!

 

 

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表面はこんな まさにポーラスコンクリートって感じです。

透水性樹脂舗装(リンクストーンとか)のような感じですが

樹脂系の特殊なバインダーとかを一切使っていませんので

一輪車やスコップなどの道具類の清掃も 水洗いでOKです。

(樹脂舗装仕上げ後の清掃は灯油などを使って行います。)

ちなみに こういったポーラス状(多孔質体)の構造ですので

透水機能によって保水された地中水分と 通気機能による

地中からの水分蒸散は、直射日光による路面温度の上昇を抑え

ヒートアイランド現象を抑制してくれるそうです。

これは直ぐに思いつく 他の施工方法で、マサドミックスなどの

「真砂土舗装」と ほぼ同等の効果が得られるものと思います。

リビング外の南側へ これを施工した場合などの照り返しも

かなり軽減してくれるものと思われます。

 

 

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固化が進んで表面が乾けば、土間コンクリートのように

白っぽい感じになっていくそう… 養生期間は 3~4日間ナリ

 

ドライテック」の価格は生コンクリートと比較して 約2倍

ただ 短時間施工ということで、そこの労務コストは下がります。

そして ワイヤーメッシュが不要ということで、そこも下がる。

トータルコストは なんとな~く分かりますが、そこは実際に

施工してみてから データをとってみたいところです。

通常の土間コンクリートでの単価と同じで施工した場合

おそらくは小規模面積では採算が合わないかも… です。

材料費が倍ですしね… 30~40㎡位だと さてどうなるか…

 

まずは一度やってみたいと思いますが、モニター的な感じで

土間コンクリートと同じ単価にて させていただこうと思っています。

「いいね!」と思われた方は遠慮なくおっしゃって下さいね~

 

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コメント

はじめまして。

ドライテックのことを調べていて
たどり着きました。

長岡のHPでもよくわからなかった路面温度上昇を
抑える理屈などがよくわかりました。

ありがとうございます。
 

投稿: tomato juice | 2017年11月30日 (木) 午後 02時12分

tomato juiceさん コメントありがとうございます!
こんなブログでもお役に立てて何よりです。

ドライテックは施工の速さに目に行きがちですが
こういった路面温度上昇を抑えるってトコが
後々大事なコトだと思いますからね~

拙いながらもこういった情報なんかも
時々発信していけたらと思います。
 

投稿: 島 工房長 | 2017年12月24日 (日) 午後 03時54分

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