« 洋館潜入 そして・・・ 〔前篇〕 | トップページ | 洋館潜入 そして・・・ 〔中篇´〕 »

2007年10月24日 (水)

洋館潜入 そして・・・ 〔中篇〕

ひと時の安堵感

ひとりでに閉じていった玄関ドアに向かって友人の一人が歩み寄っていった。彼はドアの上の方を見て こう言った。

「なぁ~んだ これって自分で閉じるように出来たやつやん。」

普通 玄関ドアって開けたら勝手に閉じるもんです。おそらく金具部分がサビてて しばらく経ってから閉じたんでしょう。

この3人に共通していた事  それは真性のバカだということ

「なぁ~んだ もー ビックリしたぁー!あはは」

「それぐらいでビビんなやぁ~!あはは」 と一番ヘタれなやつがそう言った。

緊張感からわずかに開放された

「ほっ」と安堵のため息をついて後を振り返ると白と黒の模様がはいった猫が数メートル先で3人の前を横切ろうとしていた。

  

    

巻き戻された猫

なぜかその猫から目を離すことができなかった。

その時 急に猫の動きがピタッと止まった。ビデオの再生中に「停止」を押したかのような明らかに違和感のある止まり方。時間にして 1~2秒くらいか

そしてその後の光景に目を疑った

  

その猫は歩いて来た方向にそのまま後ろ向きに歩いて行き、そのまま後ろ向きにテーブルに飛び乗って、そのまま降りて 暗がりの中へと消えて行ってしまった。同じくビデオテープを巻き戻したような違和感のある動き・・・ 一生消えないような奇怪な映像が脳裏に深く刻み込まれた。

もうそれだけで十分だった。全員顔面蒼白

ほとんど建物の奥深いところまでは行ってないが、ここにこれ以上とどまる必要も勇気もない。女の子の幽霊とかも見ていないけど もうそんなもんどーでもいい!とにかく早く・・・

「待てさ・・・ 怖いのは分かるけど叫ぶなよ。走って逃げるなよ。」

    

    

安心とわずかな疑問

こんな時に叫ばれたり走って逃げられると余計に怖くなる。早足で自転車があるところにへと歩いて行き、進行方向でもある敷地の前の道を見て「ギョッ」とした。

子犬を抱いたおばちゃんが散歩?していた。温和そうで優しそうな感じのおばちゃんで大人というのもあってか その存在はさっきのまでの恐怖心を和らげてくれるのには十分だった。 緊張しきっていたので 少し「ほっ」とした・・・

「あんたたちこんなところで悪さしてたらバチがあたるよー ドコの学校ねー?」

「ゴメンなさーい もう帰りま~す!何にも悪いことしてませんから~っ」

帰り道にチョット気になった。何故 子犬を抱いたままで散歩させていなかったのだろうか?何故 ここにいたらバチがあたるのだろうか?彼女が言うこんなところで彼女は何をしようとしていたのだろうか?

  

  

非日常的な出来事    

翌日 クラスでこの事を話してもほとんどが信じてくれない。

まぁ 当たり前か

と、その時 グランドの方から何やら聞き慣れない大きな音がしてきた。まずこの場所、つまり学校では見ることはない「あり得ない物体」が校庭の中心部にゆっくりと降りてきた。

  

  

  

  

  

  

  

ヘリコプター

もちろん本物。しかも警察のものと人目で分かるヘリコプターだった。その直後 極度に緊迫した内容のそれと分かる話が校内放送で流れてきた。

突然の非日常的な出来事に昨日起きたことはもうすっかり忘れ去っていた。

   

   

to be continued (実話です。)

|

« 洋館潜入 そして・・・ 〔前篇〕 | トップページ | 洋館潜入 そして・・・ 〔中篇´〕 »

子供の頃の話」カテゴリの記事

コメント

うー、なんか予想外の展開…。
メチャンコ気になってきたぞ…(--;

工房長>
24時間以内に続きをお願い。。

投稿: ひとぴん@エクステリア明日香 | 2007年10月24日 (水) 午前 10時35分

同上↑。

今日は徹夜してでも[後篇]仕上て下さい。

投稿: フリテン | 2007年10月24日 (水) 午後 03時55分

ぐ・・・ 24時間以内・・・ 徹夜・・・


実は〔前篇~中篇〕はだいぶ前に下書きしていたやつです。

UPした当日の朝はえらい早い時間に起きてしまいまして自宅だしやることもなかったし最近しょ~もない話も書いてなかったからこの話をUPするか!ってことで多少文面を修正していたら結構ノリノリになってきて今度は調子にのってサブタイトルとかまでつけたりして公開した訳なんですが・・・

〔後編〕まだできてまへん・・・

でもね~ コメントいただいてチョット「ほっ」としましたよ。
ひとぴんさん、フリテンさん ホントありがとうございます~!

UPした後になんか気のせいか知りませんが普段よりアクセス数が多かったわりには反応がなかったんで「総スカンでドン引き」かと思うてました。

「こんなモン ブログに書くな!」とかね
思われているかなって・・・


明日は意図的に早起きします。

投稿: 島 工房長 | 2007年10月24日 (水) 午後 08時41分

>普段よりアクセス数が多かったわりには反応がなかった

そりゃあみんな固唾を呑んで見守ってたんだと思いまつ。おちゃらけ度0のシリアスな展開にとまどっているのも確かですが。

投稿: ひとぴん | 2007年10月25日 (木) 午後 01時06分

ははは・・・

おちゃらけ = 似合う

シリアス = 似合わない

なんでしょうね。あちしは・・・(笑)

投稿: 島 工房長 | 2007年10月25日 (木) 午後 04時39分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 洋館潜入 そして・・・ 〔中篇〕:

« 洋館潜入 そして・・・ 〔前篇〕 | トップページ | 洋館潜入 そして・・・ 〔中篇´〕 »