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2007年10月23日 (火)

洋館潜入 そして・・・ 〔前篇〕

床一面に広がったそれを目の前にして、そのあまりの異常さに背筋が固く凍りついた。

その刹那 先ほどまで開いていた玄関ドアが「ギギギ」と不気味な音を発しながら閉じていった。誰の手によるものでもなく

「まさか閉じ込められたんじゃ・・・」

   

  

   

プロローグ

脱出不可能といわれた要塞から無事帰還した一年後

確か中一の頃だったと思いますが、○○小学校(ちなみに母校ではありません。)の約300m程の南側に位置する『洋館っぽい建物の空き家(ちなみに現存)』に女の子の幽霊が出るとの噂がありました。当時はまだ「金縛り」などのチョットした霊体験などをしていなかった頃なので、怖い反面 一度幽霊というのを見てみたいという好奇心に駆られ、一人じゃ到底無理なので何人かの友人に声をかけて見ました。

「幽霊ば見に行ってみらん?」 (訳:幽霊を見に行ってみない?)

同年に上映された『ゴーストバスターズ(1984年 アメリカ映画)』を見て、もしかしたら自分もヒーローになれるかもしれないと相変わらずの単純でバカ満載の思考。まぁ もちろん映画みたいに掃除機みたいな装置で霊体を捕獲できるとまでは思っていなかったが、たとえ幽霊を見ることが出来なくても実際に言って「見た!」と言えば 数日間ぐらいヒーローになれるかもしれないと踏んだ訳でして・・・

しかし本当に霊に遭遇してしまった時に冷静に判断してくれる人間が必要だと思い、いつも「心霊写真の本」を持って来る小柄でややオタクっぽいやつに声をかけてみた「やめた方がいいと思うよ。絶対呪われるって!自縛霊とか・・・ ○○霊なんていたら・・・ 悪霊なんて・・・ でも僕は絶対に行かないけどね。」 心霊写真の本とかには興味はあっても現実ではどうあっても避けたいらしい。

てか こいつはやめておこう。いると余計に怖くなる。

結局は同じ部活のやつと帰宅部のやつの3人で行くことにしました。この3人にはある共通するものもありましたので・・・

   

  

朽ちた木々 

季節はちょうど今と同じぐらいの時期。部活の練習を終え ジャージのまま自転車で出発しました。薄暗くなりかけの人通りの少ない狭い道(今もそのまま 車が離合出来ないほどの狭さ)を通り、目的地を目指しました。

怖い反面ちょっとワクワク 頭の中では「レイ・パーカーJr」がノリノリで歌う『ゴーストバスターズ』のテーマソングが流れる。気分はラスボスのマシュマロマンを退治しに行く「ビル・マーレー」の気分♪なかば強引に連れてきた友人のひとりは「瀕死の重傷」という言葉を表情で表現したかのような暗く沈んだ顔 もはや生気を失っていた・・・ 半開きになった口元からはエクトプラズムが流れ出ていた。

目的地へ到着。「やっぱり・・・ やめようか?」

甘かった・・・ 思うのと実際見るのでは全然違う

敷地全体に退廃的な雰囲気があり、周辺には朽ちた木にカラスが数羽・・・ 建物の周辺には田畑ばかりで何もなく、人通りもほとんどないに等しい・・・ まさに「ゲゲゲの鬼太郎」のオープニングに出てくるようなおどろ恐ろしい雰囲気

           

後悔しつつも持参した懐中電灯を手に玄関ドアの方向へと歩いていく。枯れ枝を踏み折れた音だけで「おぉっ!」とビビりまくりの3人

ドアの前で止まる「開くっばい。」(訳:開けるよ。) 深呼吸してドアのノブをつかんで手前に引くと「ギ ギ ギ ギィー」とベタなきしみ音をたてながらドアが開き そしてそのまま止まった。

「中に入ろう」 懐中電灯を持つ手に力が入り 汗がにじんできた。

   

     

洋館潜入 そして・・・   

建物内に数歩入ったところで懐中電灯で照らすと・・・

そこにはおびただしい量の「写真」が床一面に撒き散らされていた。シャレになっていない!ひとりが「あ~ もうダメてぇ 帰ろうー」 「ちょっと待てさ ただの写真やん!」

ただの写真がこんなにも怖いとは・・・ しかもバラ撒かれ方が尋常じゃなく恐ろしかった。写真自体は怖いものではなく家族写真とかであったが、このシチュエーションでこういうものを見せられると全てが霊的なものに感じられた。

「絶対 ここおっばい!」 (訳:絶対 ここ〔幽霊〕がいるって!)

めちゃくちゃ帰りたくなったが、まだ来たばかりだし 言いだしっぺにはなりたくなかったので他の誰かが「絶対に無理!」と言ってくるまで待とうと考えていた。(後で聞くと他の2人も誰かが根を上げるのを待っていたとのこと)

先ほどエクトプラズムを口から垂れ流していた友人は完璧に死体化していた。生気を失ったその顔はひどく年をとったように見え そしてやつれていた。さながらその様相はおっさんからじーさんへと脱皮しかけている途中に失敗したかのような状態だった。<は?

      

次の瞬間 開いていたはずの玄関ドアがひとりでに閉じていった。振り向くと開けた時と同じく不気味な音をたてて きしみながら・・・

この周辺には自分たち3人以外は誰もいないはずだった。あまりの恐怖に呆然と立ち尽くすしかなかった。そして極度の恐ろしさに足が震えてきた・・・

正確にいうと動けなかった。いや 動けるはずがなかった。

  

そして振り返ると・・・

    

  

  

やはり来るべきではなかったのだ

いや来てはいけなかったのだろう

   

   

to be continued

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コメント

わくわく♪

投稿: ひとぴん@エクステリア明日香 | 2007年10月24日 (水) 午前 10時31分

わくわく♪(笑)

投稿: 島 工房長 | 2007年10月24日 (水) 午後 08時18分

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